昭和生まれと昭和レトロブーム・そしてZ世代の若者たち

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2000年代初頭から始まったとされる「昭和レトロブーム」。昭和生まれの懐古趣味の一面もありますが、ブームのけん引役はZ世代の若者たちと言われています。
デジタル化が推進されAIが進化する情報化時代に、なぜかアナログ感満載の昭和時代のグッズやファッションが若者の人気を集めています。

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昭和レトロブームとは何か

「レトロ(retro)」とは、「retrospective(レトロスペクティブ)」の略語で、「振り返り・回顧・過去を懐かしむ」などの意味があります。

そして、2000年代初頭から始まったと言われる「昭和レトロブーム」とは、昭和時代の高度経済成長期にあたる昭和30年代から昭和50年代(1955〜1975年)頃の映画や音楽、アニメ、ファッション、インテリア、日用雑貨、デザイン、建築物などが人気となっている現象を指します。

あらゆるものがハイテク化され便利になった現代社会で、ちょっと不便で手間のかかる昭和時代のグッズやテイストは、10代から20代の若者にとって新鮮で何とも言えない温かみを感じるようです。

また、30代、40代以降の人にとっても、どこか懐かしく癒されるといった趣が昭和レトロブームを後押ししていると言えます。

 

昭和レトロの魅力とは?

1990年代後半から2000年代に生まれた「Z世代(ゼットせだい)」は、幼少期からインターネットやデジタル機器に囲まれて育ち、現在ではスマートフォンを日常的に使いこなす「デジタルネイティブ世代」とも言われます。

あらゆるものがハイテク化され、ボタンひとつで殆どの要求が満たされてしまう現代社会は、便利である反面、何か物足りなさと味気なさを伴います。

また、社会に出れば、コストパフォーマンスやタイムパフォーマンスが要求され、人間的な感情は置き去りにされがちです。

そんな中で目的を達するまでに手間がかかったり、ダサい印象の「昭和レトロ」のグッズは、人間的な温かみがあり、若者にとっては新鮮で楽しい体験として受け取られています。

さらに戦後1955〜73年の約20年にわたる高度経済成長期は、経済的に「努力すれば報われる」時代であったため、明るく生き生きとした雰囲気があるのも昭和レトロの魅力と言えます。

 

昭和生まれと昭和レトロブーム

2025年(令和7年)は、「昭和100年」にあたります。
そして、昭和生まれの人の殆どは中高年世代になります。

この世代の青春時代に流行っていたのが「明治モダン」と「大正ロマン」です。
西洋文化の影響を受けた明治時代のファッションや建築物は、洗練されたモダンな趣があることから「明治モダン」と呼ばれ、第一次世界大戦後の大正時代には西洋文化と日本文化の融合が見られ独自の情緒や情念が感じらることから「大正ロマン」と呼ばれました。

いつの時代でも、人々は過ぎ去った時代の文化に興味を持ち、憧れに似た感情を持つ傾向がありますが、昭和生まれにとって昭和時代のファッションやグッズは、子ども時代や青春時代の記憶と相まって懐かしさや郷愁を感じさせるものになっています。

多くのものがデジタル化され否応なしに進化の波に飲まれて行く現代だからこそ、昭和生まれにとっての「昭和レトロ」は、貴重であり「癒し」そのものであるとも言えます。

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