後半の人生を豊かな実りあるものにするためには、50代からの生き方がとても大切です。
50代は、社会や職場の中でも、また家庭の中でも重要な立場にある人が多く、「アラフィフクライシス」と呼ばれるほど、さまざまな問題に巻き込まれやすい時です。
職場での地位や人間関係、激変する世界情勢、子供の進学や就職・結婚問題、家のリフォーム、ローンの支払い、親の介護問題、自らの健康問題などが一気に押し寄せることがあるからです。
しかし、今後の生き方の方向性さえ定めることができれば、足元を固めつつ60代・70代・80代を輝ける実りの人生へと変えて行くことができます。
50代からは自分が中心の人生を
50代は、今までの人生を見つめ直し、社会や家族、仕事中心の生き方から、自分が中心の生き方へと、シフトチェンジする時です。
何かと出費が多かったり、責任ある仕事を任されたりと、経済的にも精神的にも厳しい時ですが、手探り状態であっても「自分が本当にやりたい事は何か」を見つけて行きましょう。
いずれは会社を離れ、子供のいる方は子育てが終了する時が来ます。
また、2020年以降の世界は今までの常識やシステムが崩壊し、全てが流動的になって行きます。
しかし、「自分がやりたい事」がわかっていて、着々と準備を進めて行くことができれば、どのような状況になっても慌てずに対応して行くことができます。
60代・70代、そしてそれ以降の人生を実りある豊かなものにして行きましょう。
本当にやりたい事を始めてみる
本当にやりたい事・・・それは子供の頃からの夢であったり、好きな趣味であったり、習い事であったり、お店を持つことであったりと人それぞれですが、やりたい事をスタートするのに50代はピッタリの年代です。
今までは、仕事や家族のために「やりたい事があっても我慢して来た」という方も、その我慢を少しずつ取り払って行くときです。
もちろん、現在の生活を安定させることも大切なので、経済的・時間的に余裕がない場合もあります。
そんな時は、後半の人生でやりたい事をやるための情報収集だけでもしておきましょう。
ネットで検索してみたり、雑誌を購入して読んでみたりと、無理なくできることを始めてみるだけでも、将来への夢や希望につながります。
そこから一歩進んで、資格を取得したり、習い事を始めてみたり、ネットワークを築いておいたりということもおすすめです。
50代から60代へ
50代を豊かな後半の人生への準備期間とたとえれば、60代は「自分がやりたい事」を具体的な形にし、成長させて行く時です。
会社員として働いて来た方は、多くの場合60代で定年退職を迎え第一線から退きますが、リタイア後は自分の自由な時間が増えるというメリットがあります。
生活を安定させるために、定年退職後も働かざるを得ない場合もありますが、65歳からは年金収入も得られるようになるため、ある程度余力を残した働き方が可能です。
そして充実した60代を過ごすことができれば、70代・80代・90代と、さらに豊かな人生へと歩を進めることができます。