還暦祝いの贈り物として、赤いちゃんちゃんこが定番となっていますが、昨今の60歳の人は赤いちゃんちゃんこを敬遠する人が増えているようです。
誰かに贈る場合、赤いちゃんちゃんこは喜ばれないかもしれないことを念頭に置いておきましょう。
また、自分が贈られる立場になった場合、赤いちゃんちゃんこをもらっても嬉しくないなら、事前にはっきりと意思表示しておきましょう。
還暦祝いに赤いちゃんちゃんこを贈るのはなぜ?
昔から赤い物は縁起が良く、魔除けの効果があるとされ、生まれたばかりの子供に赤い産着を着せ、無事に育つように祈願しました。
還暦は60年で干支が一回りし、生まれたときと同じ暦(干支)に還ることから、「赤ちゃんに還り新たな人生がスタートする」という意味で「赤いちゃんちゃんこ」を贈る風習ができたとされています。
主に家族や親戚、職場などで行われる還暦祝いの席では、贈られた「赤いちゃんちゃんこ」「赤いずきん」「赤い座布団」などで記念撮影をしたり、会食をする習わしになっています。
赤いちゃんちゃんこを贈られて嬉しい人と嬉しくない人と・・・
令和時代の今、還暦のお祝いに赤いちゃんちゃんこを贈られて嬉しい人もいれば、まったく嬉しくない人もいます。
ひと世代前までは60歳と言えば「高齢者」のイメージがあったものの、現代の60歳はとても若く、高齢者のイメージはそぐわなくなっているからです。
赤いちゃんちゃんこに赤いずきんを着用して記念撮影を・・・となった場合、嬉しそうにニコニコと応じてくれる人もいれば、「年寄り扱いするな!」と気分を害してしまう人もいます。
「還暦」は、お祝いのイベントなので喜ばしいことですが、「赤いちゃんちゃんこ」に関しては賛否両論あるようです。
本人の気持ちを尊重しよう!
お祝いのイベントは、本人も祝う人も喜びに満たされ、良い気分になることが理想です。
しかし、赤いちゃんちゃんこの場合は、贈られて嬉しい人もいれば、憂鬱な気分になってしまう人もいることを念頭に置いておきましょう。
記念撮影だけなら構わないという人もいれば、そもそも着用したくないという人もいます。
また、昨今では赤いちゃんちゃんこの代わりに「赤いベスト」や「赤いセーター」「赤いTシャツ」「赤い財布」「赤いアクセサリー」など、魔よけの意味を込めた赤いアイテムを贈る人も増えています。
この場合も、喜んでくれる人もいれば、赤が嫌いで身に付けたくないという人もいます。
還暦のお祝いは、どのような形でしたいか、贈り物には何が欲しいかなど、本人の気持ちを尊重して決めたほうが喜んでもらえる確率が高くなります。
また、自分が贈られる立場になった場合も、周囲によけいな気を使わせないよう、事前にはっきりと意思表示しておきましょう。